第6話「少女の目」/ Der Puppenmorder
今回は記念すべき100回目のレビューだね。
🇦🇹ウィーン編REX、🇨🇦版セントジョンズREX、🇮🇹ローマ版REX、合わせて100エピソード。
まとめて通し番号をつけて更新したのは、行き当たりばったりだけど、100回もレビュー書いたのねって思うと感慨深い。
そして100回目に相応しく、今回のエピソードも見どころ満載だ。
まずは、犯人役にオスカー俳優、Christoph Waltz(クリストフ・ヴァルツ)が登場する。
2011年の視聴当時、Christophはすでに売れっ子俳優として活躍していた。
私が最初に彼を観たのは、2009年制作のクエンティン・タランティーノ監督『イングロリアス・バスターズ』。主演のBrad Pittと真っ向勝負する狡猾なナチス将校で出演している。もとはREXの2代目刑事アレックス役Gedeon Burkhard(ゲデオン・ブルクハルト)が目当てで観た映画だが、Christophの圧巻の演技に脱帽。
見事、カンヌ国際映画祭男優賞、アカデミー賞助演男優賞受賞の快挙だ。
他にもTV映画『Der Tanz mit dem Teufel』や、『TEN』(原題:Das jüngste Geriht) でTobias Morettiさんと共演している。
今回のストーリー詳細は2011年のレビューを参考にしていただくとして、あらためて感想を綴りたい。
モーザーとREXのお約束風景は、庭の芝生にホースで水を撒くREXとびしょ濡れになるモーザーのドタバタシーンね。
そしてシーズン3から加わったクリスチャンとREXの攻防。今回は引き出しに隠したヴルストゼンメルをちゃっかり盗むREXにイラつくクリスチャンだね😆
事件はアンティーク人形を扱う工房で起きる。
背景には常にアンティークな人形が映し出され、BGMは悲しげなオルゴールの曲が流れる。
これまで🇦🇹ウィーン編では、テーマ音楽が決まっていたんだけど、シーズン2の後半あたりから?かな、エピソードに合わせた音楽になってる。
それと、映像がスタイリッシュになってきた感あり。
前回の鉢植えの花の中を走るREXは印象的だったし、芸術的な演出。
そして今回はこの場面。
人形が被害者たちの共通点であることを確信したモーザーとREXが急いで車に戻るシーンを俯瞰して撮影。モーザーとREXが歩調を合わせて並んで歩き、さっと左右に分かれて車に乗り込むシーンはリズミカルで美しい。
老舗アンティークの人形店、石畳の街の風景、夕刻にはガス燈が灯る風景など、全体的にレトロな雰囲気が、犯人の異様さを炙り出すのだ。
犯人は、完璧な美を追求するあまり、人間の女性を完璧な人形にしようとして殺害していくのである。
しかし犯人の身勝手な美の追求は、無垢な少女の目には偽りの美でしかない。少女が犯人に真っ向挑んだことで、少女の命が狙われることになる。
工房の向かいのアパートメントに住んでいる少女・アンゲリカ。
ウィンドウに飾られた美しい人形を毎日眺め、魅せられていた。
犯人はその人形を使って改装中のビルの上階へと少女を誘き出し、突き落とそうとしていた。
少女は、足場の端に座った人形を取りに行こうとして、足を踏み外す!
モーザーとREXが現場についたと同時に、犯人は逃げる。
モーザーは少女救出をREXに託し、犯人を追跡!
ここからはYouTubeでご覧ください!
REX、渾身の少女救出劇!
少女・アンゲリカ役の子役ちゃん、ダントツの演技力。
この動画の前の段階で足を踏みはずしてぶら下がってしまうシーンがあるんだけど、すごいリアル。必死に捕まって登ろうとする場面。
年齢は5歳くらいだと思うけど、素晴らしいです。
そして、REXだよね。
REXが人間を救出するシーンはいくつか出てくるけど、
このミッションは難易度高い!
崩れ落ちそうな足場を慎重に選びながら、少女を勇気づけながら救出。
さすがREX!
今回のエピソードはChristoph Waltzの怪演と「マジ」に戦うTobiasさんの全力投球が中心だったが、ラストはREXのあっぱれ救出劇で締めたエピだったね!
大満足🥰